神仙桃娘 第4話「自身の心」

従順なる扎熱(ザラ)の態度は、白太子・子晶(ズーヂン)の意に沿わず。
互いに向き合おうとしながらもイマイチ噛み合わないふたりに、進展はあるのか――。

『神仙桃娘 宮廷の贄』
第4話「自身の心」全44P
ASUKA 2025年1月号(2024年11月22日発売)に掲載

今回の扉絵はロマンス漫画らしい艶っぽい構図です。
あまり描き慣れていないのでちょっと照れちゃう。
うっとりしたイメージの素敵な煽り文をつけていただいて嬉しいです。
なお仰向けのピーチパイを描くため、グラビアアイドルの写真をめちゃくちゃ参考にしました。
(ピーチパイって表現、馬鹿みたいで可愛いでしょ。みんなも使っていいよ🍑)

よいこのまちがいさがし

ところで第4話の扉絵にはおかしいところがひとつあります。
あなたは見付けられますか? サイゼの間違い探し、あるいは絵本のウォーリーを探すかのように違和感を探し出してみてください。見付けたところで別にご褒美はありませんし、もう答えは言っちゃいますけれど。

なんということでしょう。
扎熱の腰に触れる子晶の左手が、右手になっているのです!!!

………。
…………。
わー!!!!

右手2本になっとるやんけ!!!
X(Twitter)でご指摘いただくまで気付かなかった!

…いや、なんか妙に目がいくな~とは思っていたのですよ。
「頑張って描いたからかな♪ 親指と人差し指の間の水掻きみたいなとこ好きなんだよね♪」とか思っていたわい。てへへ!

てへへじゃねんだわ。
コミックス収録時に直しますね……。
一応ね、ややこしいポーズを描くときは同じポーズをとってバランスなどを確認しているんですよ。にも関わらず、なんでこんなミスをしてしまったのでしょうか。私の左手は、あのとき右手になっていたのでしょうか。きっとそうなのでしょう。

今回の原稿期間は季節の変わり目のせいかイマイチ調子がよろしくなかったので、その影響もあったのかもしれません。作画期間中は作画ペースや体調の記録をとっているのですが、メモ欄に「デッサンやば」とか書いてあったし、とにかく頭がぼんやりして違和感に気付きづらい状態だったのでしょうね。

衣装がずらり

【画像:ウォーターマークをまだ用意できていないので、とりあえず簡易署名】

本編よりチラ見せ。
衣装がたくさん並べられています。呉服屋さんのような状態ですね。

扎熱がいつも着ているワンピース状の衣服は「裳」といいます。MO!
子晶のスカート状の衣服も「裳」です。MO!
ふたつ合わせてMOMO🍑🍑

日本における裳とは、平安時代のお姫様が腰の後ろにひきずっているエプロン状の装飾物のこと。お座りしている雛人形を上から見ると、扇状に可愛く広がっていますよね。あれです。

しかし中華系の裳はぐるっと体を巻くスカートのような形状。これの畳み方がわからなかったのですが、調べたところ着方や構造は日本の袴とほぼ同じだったので、本作では袴と同じように畳むことにしました(添付画像の左側)
4本の紐を綺麗にまとめると持ち運びしやすいので、官女たちにとっても管理しやすいのではないでしょうか。
あくまでファンタジー作品なので、こういったことは世界観を壊さない範囲内で自由に決めちゃいます。

第4話の作画時間

今回の平均作画時間は、1ページあたり9時間54分。
扉絵 – 16時間57分(絡み絵は時間がかかる。手のミスに気付きたかったなあ……)
最長は、P.04 – 18時間2分(鏡台周りを描くのが苦手&デッサン迷子になった)
最短は、ラストのP.44 – 5時間2分(〆切がやばくて勢いで描いた)

作画はひとりで行っており、下絵から仕上げまで1ページずつ進めるスタイルです。
下絵→ペン入れ→仕上げと全体を段階的に進める作家さんが多いと思いますが、私は小まめに達成感を味わいたいので、ページごとに進めています(なんならコマごとの場合もあります)

できることなら1ページ8時間までタイムを縮めたい。デッサン力が上がれば可能なはず。今は何度も迷っては描き直すといった無駄が多いので、バシッと一発でバランスをとれるようになりたいと思っています。
手の骨格については、ちょっとずつわかってきました。それっぽく描くコツがつかめてきたような気がします。ですから第4話は全体的に、これまでより手が上手に描けているはず!

…扉絵で左右両方とも右手を描いてしまった人間が言うと滑稽でしょうか。もう黙りますね。
もし他にも作画ミスを発見した方は、遠慮なく教えてくださいね!

Asuka(あすか) 2025年1月号[雑誌]